中学三年生の時にSLEPテストで45点以上を獲得してアメリカに一年間留学していた生徒が帰国しました。
話を聞く機会をいただけたので、アメリカでの留学生活や、英語のことなど、いろいろと聞かせていただきました。
これから留学を考えている人にとって、とても有意義なお話だと思いますのでここで紹介いたします。
部活と英語学習の相性は良い?
荒井:
何が面白かった?
夏奈さん:
ソフトボールが一番良い経験でしたね。やっぱりスポーツやっていた方が、絆が深まるんですよ。
荒井:
それはなんで?
夏奈さん:
なんかスポーツだと言葉が最初伝わらなくてもyeah, niceみたいな事言ってればなんとかなるんですよね。
で、私も日本語でniceってなんて言うのかみたいな事聞かれたから、「良いね」って言うんだよって教えたら、試合中もみんな「イイネ、イイネ」って言いまくるのがめっちゃ面白かった!
それで、最後にシニアナイトっていうのがあるんですよ。来年大学生になっちゃうから最後にシニアを祝う会があるんですけど、でも今年シニアがいなくて、あたしが来年いなくなるからっていうことで私の為の会にしてくれて、そしたら友達が色々プレゼントくれて、あとみんながポスター作ってくれたりとか、写真とか貼ってくれて。
英語の上達の実感
荒井:
でさ、英語の話にもどりますけど、英語が上達したと思った時期、あ、実感レベルでね、はいつぐらいですか?
自分の経験からすると何段階かあると思っているんだけれど。
夏奈さん:
ずっとドラマとか映画を結構見てたんですよ。最初は分からなかったけど、とりあえず続けよって感じでずっとやってて、そうするとあっ、このフレーズ知ってる、とかそういう状況が増えていくんですよね。それで結構分かるようになるのが、うーん5ヶ月くらいかな、それで最後の3ヶ月とかですっごい分かるようになった。
荒井:
英語を聞き取る上でどういう変化が起きた?聞き取れ方というか。
夏奈さん:
最初は知らない単語がたくさんあるじゃないですか。
でもずっと聞いてるとそのわからない単語の間に自分の知っている単語がある事に気づくようになるんですよ。
荒井:
うんうん、それでさ、俺の場合なんだけど、最初は単語一つずつ聞こうとしていたんだけれど、なれてくると一フレーズで聞いたりとか、要はまとまりとして聞き取れるようになったんだよね。
夏奈さん:
それは言われてみればそうだね。いちいち単語で理解しようとはしなくなったね。それとだんだん日本語変換しなくなって理解するようになったと思う。
英語を話せるようにする為に留学は必要か?
荒井:
英語を話す為には留学は必須?
夏奈さん:
私は映画というよりはTVShowかな。How I met your motherっていうドラマがあるんですけど、
荒井:
それは僕も見ています。
夏奈さん:
あたしそれむっちゃ好きなんですよバーニースティンソンがめちゃヤバくてww
荒井:
suit UP!
夏奈さん:
そうそう(笑)legen wait for it…. daryみたいなね
シーズン8まで出ていて、今年が9かな、毎回30分といっても相当あるじゃないですか。で毎日学校から帰ってきてみてました。すごい話すのが早いからまあ分からないときは適当に飛ばして、あれは本当におすすめ!
荒井:
それはだけど留学先でないとできない事かな?
夏奈さん:
いや、実際日本でできるよね
どのように留学先で英語の勉強をするか
荒井:
向こうに行ってこその英語の勉強は何だった?
夏奈さん:
うーん、向こうの子が自分の分からない単語を聞くとすごい優しい表現で教えてくれてた。あれはすごい良かった。
荒井:
そうだよね。単語の意味を教えてくれるのは本当に有効だと思う。
難しい単語をやさしい英文で教えてくれるからね。そういう意味では英英辞書を使って、自分の知ってる単語を調べてみると良いかもしれないね。
夏奈さん:
むこうでMotherf•••erの意味を親切に教えてくる子もいたよ。そういう単語を混ぜるとすごい楽しんでくれるんだよね。もちろんこういう単語は使っちゃいけないんだよって言う子もいましたけど。
学校での英語の勉強で有効だった事は?
夏奈さん:
向こうの英語の時間に最初の15分とかは読書タイムでそれは結構良かったですよ。なんの本を読んだかは忘れましたが。
荒井:
その読書タイムではどんな本を読んでいたの?
夏奈さん:
難しいレベルの本はいちいち単語の意味を調べなきゃいけないくてそれは本当に面倒だからそれはやめて会話より少し難しい位の本を読みましたね。
荒井:
その読書タイムでどういう変化があったの?
夏奈さん:
電子辞書を手放すようになりましたね、最終的に。
極力まわりの文章から推測するようにしてた。
荒井:
ああ、それはいい習慣が身に付いたね。なかなか辞書を見ながらだと読書自体を楽しめないよね。読書それ自体を楽しむ為には分からない単語はある程度飛ばして読まないといけないかもね。
留学先でアイデンティティの再発見
夏奈さん:
あっ、そうそう向こうに行って気づいた事は自分が「日本人」っていうことではなくて、自分は「アジア人」なんだって言う事に気づいたし、それからすっごい意識するようになったんですよ。
向こうの人(ここではアメリカ人)は日本人も、韓国人も中国人も差はなくて、ひとくくりに「アジア人」なんですよ。陶芸とかあったんですけど、すごい細かい所まで作業してたら、「さすがアジア人」、数学できると「さすがアジアは違うな」とかそんなのばっかりで、ああ私ってアジア人なんだなってすごい思いました。
そして帰国後
荒井:
最後の質問です。帰ってからしている事はなんですか。
夏奈さん:
カラオケに行きまくってる。あとは地元が浅草だから外人に話しかけて、楽しんでる!
荒井:
俺もこの前に南千住にいた時に海外から来た旅行客が宿泊先の宿が分からなくて困っていたから、どこに行きたいんですかって一緒に場所を探したわけですよ。
それで歩いている時に、どこから来たの?とかきいたら、ポーランドからっていうんです。それに対して僕はあんまり世界の国について知らなくて(教養なくてごめんなさい)「ふーん」で終わっちゃんですよ。
その時改めて気づいた事は話す手段(英語)を持っていても話す内容(教養や好奇心)が無いと全く意味がないんだねってすっごい思いました。
夏奈さん:
それはあるよね。浅草でA4出口はどこですかとか聞かれたけれど、あたし、電車分かんないから「分かりませーン」で終わらせちゃったこともあります。だから本当中身が無いと英語って実は使えないんですよね。
はなさん、今回はインタビューと写真撮影に協力してくれて本当にありがとうございました。
この場を使って改めてお礼をさせて頂きます。
荒井健二
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